息子は父の家にある手作りの池にいるメダカをとても熱心に見ていたことを思い出します。
父が「また、見に来てね」と言ったこと。
息子がうれしそうに、「うん、また来るよ」といったことを思い出します。
息子と父が会ったのはそれが、最後でした。
父は3年前に突然亡くなりました。
夜中の3時くらいに、病院から電話がありました。
着いたときには、心臓が止まっていました。
そして、再び、心臓は動くことなく、そのまま逝きました。
あのとき、握った手にはぬくもりがありました。
お通夜、葬式という時間の経過のなか、冷たくなり、固くなっていくのです。
そのときに、死を実感しました。
父の財布の中には、私と息子と姪の4人の写真が大切にとってありました。
孫二人に囲まれた会心の笑顔です。
父の表情を思い出すときに、その笑顔が脳裏に飛び込んできます。
笑顔の思い出をくれた父に感謝するとともに、
孫にあまり、会わせてあげることができなかったという、少しの切なさがあります。
今は、離婚をしたことについての後悔はありません。
いろいろなことを徐々に受け入れるようになり、時とともに自分が変わっていったのがわかります。
これからも、いろいろあると思います。
自分の人生にチャレンジしていきます。
そして、かっこいい男になりたいと思っています。
私が考えるかっこいい男というのは、感情としては「息子にかっこいいと思ってもらえる男です。」
ただし、息子が「かっこいい」と思うかどうかは、息子の主観なのでわかりません。
だから、こんなことを考えています。
決断力・知識・知恵・経験・自信を磨いていいきます。
いろいろなことにチャレンジし続けます。
当然、今以上に収入をアップして、いつでも息子を援助できるようになります。
今考えている、「かっこいい」をこのようなものです。
いいことがあったり、悪いことがあったりします。
いいことも悪いことも、すべて自分の成長の糧となるのではないかと、考えることができるようになってきました。
少しずつ、あるいは急激に、変わることができると感じています。
今は、離婚した当時より、良くなっていると実感します。
そして、「かっこいい」を目指して人生にチャレンジしていきます。
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